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コラム
お知らせや病院内の出来事など。
2009/12/11(金) 11:01:24

「心臓病のお話」

『心臓病について』
今回は、心臓の病気についてお話したいと思います。
心臓の病気と一言でいっても、その種類は様々です。


☆僧帽弁(三尖弁)閉鎖不全☆
心臓は4つの部屋に別れていて、心臓が収縮することで、全身と肺に血液が流れます。
上下の部屋の間には、弁がついていて、若いうちはその弁が血液の逆流をふせいでくれます。
しかし、年をとるにつれてその弁が弛み、血液の逆流が起こることがあるのです。
健康診断やワクチンなどで、聴診したときに発見されるのは、初期の心雑音です。


☆肥大型心筋症☆
特にネコに多い病気です。
主に左心室の壁が内側に向かって厚くなり、左心室の内腔を狭くする病気です。
全身にうまく血液を送れなくなったり、血液が逆流して胸水や肺水腫を引き起こします。


☆拡張型心筋症☆
肥大型心筋症と逆に、心筋が薄くなって外側に向って拡張してしまう病気です。
収縮力が落ちて、全身にうまく血液が送れなくなったり、弁の輪が大きくなってしまい逆流を起こしたりします。


☆心室中隔欠損☆
先天性の病気です。
右心室と左心室を隔てている“心室中隔”の一部に穴があいたままになっていて
大半はその穴が小型で、左→右へ血液がもれる病気。


●心臓病の代表的な症状●
・咳をする
・食欲がない
・舌の色が青っぽい
・腹水(胸水)がたまる
・体が浮腫(むくみ)になる
・体重が減る
・運動、散歩を嫌がる
・失神


飼い主さんが気付かれる症状として、一番わかりやすい症状は、“運動・散歩を嫌がる”です。
この症状がみられたら、病院に来院して、身体検査をすることをおすすめします。

心臓病の症状がでた場合、内服薬によって、症状の緩和や症状の進行を遅らせることができます。
内服薬をはじめたら、ずっと飲み続けなければいけません。

また、人間の食べ物や、塩分の強いものは、心臓に負担がかかるので、与えないようにしましょう。
愛犬・愛猫のためにも、早期発見・早期治療が大切です。

日頃からよく様子を見てあげてください。
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2009/10/07(水) 17:25:47

「膀胱炎と尿石症のお話」

毎日冷たい雨が続いていますが、みなさん、いかがおすごしでしょうか?
今回は、これからの時期に(特にネコちゃん)多い病気
膀胱炎尿石症のお話をしたいと思います。

これからの病気は寒くなり、だんだんと運動量や飲水量が減る事によって起こりやすくなります。



『膀胱炎』

細菌や結石などにより、膀胱内に炎症を起こしている状態。

トイレの回数が多い。でも、ちょっとしか出ない・・・便秘かな?
と、いう時には、膀胱炎のことが多いです。

膀胱に炎症がおこると、膀胱の中が空でも尿意をもよおします。
でも、実際には溜まっていないので、ごく少量のおしっこしか出ないのです。

<症状>
・トイレに何度も行く
・水をよく飲む
・悪臭尿
・トイレ以外のところで排尿する
・茶褐色や白っぽく濁ったおしっこをする

など。

※適切な治療をしないと、慢性化することも多いので、この様な症状が出たら病院で診察を受けることをおすすめします。




『尿石症』

尿の中に結晶などの砂状物質や結石ができ、尿道がつまったり、膀胱を傷つけたり、細菌感染する病気です。

<症状>
・排尿動作をしてもなかなか尿が出ない
・トイレ以外の場所でおしっこをする
・尿にキラキラしたもの(結晶)が出る


特に雄ネコに多い症状
・性器をよく舐める
・トイレから出てきても性器を露出したまま



●結石の原因●

ほとんどが普段の食事が原因です。
正常な犬の尿phは6,5以下、猫では6以下が良いとされています。
しかし、市販にのフードでこの値をクリアする食事はごくわずかです。
フードの内容物により、マグネシウム、リン、カルシウムが多すぎたり
野菜の食べすぎでシュウ酸カルシウムが多すぎたりして、結石ができやすくなります。

※おしっこが全く出てない場合は、一刻も早く病院に来院してください。
治療が遅れると、尿毒症(腎臓の機能が低下し、尿によって排出されるべき有害物質が体内にたまってしまう病気)を併発し、命を落とす危険があります。



<予防>
・新鮮な水をいつでも飲めるようにする
・トイレをいつも清潔にする
・適度に運動をさせる
・適切なフードを与える
・肥満にさせない
・ストレスをためさせない




▼まとめ▼
ワンちゃんでもネコちゃんでも、おしっこの病気を放っておくと危険です。
普段からよく観察してあげて下さい。
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2009/06/22(月) 10:43:09

熱中症(熱射病)のお話

<熱中症(熱射病)について>

梅雨入りしてジメジメする季節になってきました。
外に出れない日が続いてストレスがたまるワンちゃん、ネコちゃんも多いかと思います。
そして、イヤな梅雨があけると夏です。
ワンちゃんにとって、暑くてこれまたイヤ~な季節ですね。

暑い夏に気を付けなければならない事・・・それは、愛犬・愛猫を熱中症から守ってあげることです。

そもそも熱中症とは、体温が急激に上昇してしまう状態をいいます。
イヌ(ネコ)には、汗腺がパットにしか無い為、体温が上昇した時に、人間の様に汗を出して体温を下げる事ができません。
そのため、温度が高く換気のよくない場所に置かれたり、暑い日に直射日光を浴び続けたりすると、体温は急激に上昇し、そのまま下がらなくなってしまいます。

このような高熱による障害を熱中症(日射病)といいます。
こうなった時は、ただちに体温を下げてあげないと、死に至る事も多い病気です



<特に注意が必要なイヌ・ネコ>
・犬…ペキニーズ、パグ、ブルドッグ、ボクサー、ボストンテリア、フレンチブルドック
・猫…ペルシャ、ヒマラヤン、チンチラ、エキゾチック、スコティッシュフォールド
・太りすぎの子
・老齢の子
・心臓病がある子

●症状
・呼吸が速くなる
・よだれを垂らす
・脈が速くなる
・体が熱い(体温40~41度)
・歯茎の色が悪い(真赤、赤紫、白っぽいなど)
↓悪化すると↓
・血液の混じった嘔吐、下痢
・けいれん
・呼吸不全

犬が落ち着いた場合でも、後から脳障害など出る場合もあるので、病院で診察してもらう事をお勧めします。


●予防法
・夏場に炎天下での運動・散歩はさけ、涼しい朝方、夕方にするようにする。
・クールマットをひいてあげる。
・いつも新鮮な水が飲めるようにする。
・短時間でも、車や風通しが悪い部屋に放置しない。

●応急処置
・涼しい場所や風通しの良い場へ移動させる。
・水を飲ませる。
・口のよだれをぬぐって、呼吸しやすくする。
・身体に水をかけたり、濡れたタオルで包んだりして、体温を下げる。

■まとめ■
熱中症はひどい時には死に至る事もある怖い病気です。
これからの季節、お留守番のワンちゃん、ネコちゃんのことを少し考えてあげてください。

どんな種類でも、なってしまう可能性はあるので、十分に気をつけましょう。
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2009/04/08(水) 17:59:13

狂犬病とフィラリアのお話

<狂犬病とフィラリアについて>

■狂犬病


イヌの狂犬病は、狂犬病ウイルスの感染によって起こる病気で、すべての哺乳動物に感染します。
感染したイヌは凶暴化し、咬みつきます。そして、その咬傷から感染します。

人も犬も発症すれば100%死んでしまい、治療法はありません

狂犬病は法律の“狂犬病予防法”によって、生後3ヶ月以上(91日以上)の犬に年1回のワクチン接種が義務付けられています

自分の愛犬だけでなく、他人のワンちゃん、人、国内に狂犬病を拡めない為にも、ワクチン接種を必ず受けるようにしましょう。

※町田市では、登録してあるワンちゃんのお家にピンクのハガキが届きます。
そのハガキを持って病院に来院して下さい。


当院で登録する事もできます。
4月からの狂犬病予防注射、忘れずに接取しましょう。



■フィラリア症

当院では、5月中に血液検査6月から12月まで予防薬を投与して頂いてます。

昔、フィラリア症は、犬の病気の中でも死に至る確率が非常に高い病気として恐れられていました。
近年、予防薬の普及や飼い主さんの知識レベルの上昇により、フィラリア症に感染しているワンちゃんを見かけることが少なくなったと言われています。

“予防できる病気”という認識が高まっているとはいえ、フィラリア症は過去の病気になった訳ではなく、
2005年、日本全国で3万5415頭の感染犬が確認されています。
予防を怠れば感染する危険性があるということを忘れないで下さい。

フィラリア症は蚊が関わっている事は、ご存じの方も多いとかと思います。
フィラリアに感染したワンちゃんの血を蚊が吸い、フィラリアの幼虫は蚊の体内で成長します。
その蚊が感染していないワンちゃんの血を吸った穴から犬の体内にフィラリアの幼虫が入っていくのです。

フィラリアの予防薬は、フィラリアの幼虫のサイクルを考えて約2ヵ月前に感染した虫を殺滅する仕組みになっています。

なので、もう蚊がいないから大丈夫と安心して、早めに内服をやめてしまうのはとても危険なのです

内服薬は病院の指示に従って飲ませてあげて下さい。
予防が大切だからといって「何年か前の薬があった」や「友達から薬をもらった」など、
愛犬の今の状況を確認せずに薬を投与しては、かえって危険な事態になる可能性があるのです。

投与前には必ず検査が必要です。
体内にフィラリアが居ると、予防薬の影響で大量のフィラリアが一気に駆虫され、ショックなどの副作用を引き起こすこともあります。 病院で検査をしてから投与する様にしましょう。

<まとめ>
狂犬病もフィラリア予防も、愛犬を守るためにとても大切な予防です。
春には色々あって大変かと思いますが、ワンちゃんのため、忘れないようにしましょう。
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2009/03/27(金) 16:01:53

乳腺のお話

<乳腺腫瘍>

こんにちは。
前回の老化と、年をとった子に多い病気のお話はいかがだったででしょうか?
今回は、女の子に多い注意していただきたい病気“乳腺腫瘍”のお話です。

乳腺腫瘍とは、乳腺にしこりなどが生じる病気です。

乳腺腫瘍には、良性と悪性があり、犬ではしこりができた場合
良性と悪性が半々とされています。平均発症年齢は10~11歳です。

猫では90%が悪性だと言われています。
平均発症年齢は10~12歳です。


イヌは避妊手術の時期により発症頻度が変わります。
nyuusenn.gif
上の表の数字を見てわかるように、2回目までの間に避妊手術をすることをおすすめします。
女の子の飼い主さんは、おっぱいの近くに不自然なしこりがないか、日頃から確認してあげて下さい。


もしも発見したら、病院に受診する事をおすすめします。


治療法の第1選択は、外科的切除です。
病理検査で良性か悪性がわかります。

また、“炎症性乳がん”というタイプの場合、非常に悪性度が高く、効果的な治療法はありません。
刺激院より炎症を進めてしますため。手術できないのです。

<まとめ>
交配させないのであれば、早めに避妊手術をする。
日頃から体を触るようにして、早期発見に繋げる事が大切だと思います。




次回は4月から始まる狂犬病についてと、フィラリアについてお話したいと思います。
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